私たちの活動について
一般社団法人 西宮青年会議所

第5回 林 大輔

林 大輔

株式会社サステナメディカル 代表取締役

西宮青年会議所入会:2014年度
2024年度役職:執行部監事

JCに入ったきっかけ

JCに入ったきっかけは、同業の先輩に誘っていただいたことです。
2013年に行政書士として開業し、薬事や医療に特化した行政書士を目指していた中で、行政書士会の会合で薬事関係を専門とされた行政書士の方と知り合い、例会にお誘いいただきました。
その例会は会員拡大を目的とした公開例会だったのですが、JCで様々な経験をして自己成長に繋げた方の講演をお聞きして、その時はJCについて全く知らなかったのでこのような世界があるということに驚きながらも、暑苦しすぎるというか自分には合わないように感じてその年には入会に至りませんでした。
しかしながら、開業間も無く思うように仕事を受任することもできない危機感や、ほとんどの時間を一人で過ごす孤独感を感じており、何か変えないといけないと思ったことから翌年の2014年1月から入会することを決めました。
その当時はJCのことは全くと言っていいほど知らなかったため、全国(さらに言えば全世界)にある団体であるということは知らず、西宮に若手の経営者が集まる団体があると思っており、地元の神戸ではなく西宮のJCに入会することにしたという経緯でした。

自分の仕事

メインとなる仕事は行政書士で、医療関係の手続きを専門としています。医療機関の設立、運営に関する手続きや、再生医療等を実施するための手続きをメインの業務として取り組んでいます。
大学では生命科学を専攻しており、大学院の博士前期課程に進学して生命科学に関する研究にも携わっていましたが、そのまま研究者として成功していけるイメージができなかったため研究者になることは断念し、それまで学んできた生命科学の知識を活かせる仕事として薬事や医療関係の手続きに特化した行政書士となりました。
また、2020年に行政書士事務所とは別に株式会社を設立し、医療機器等の医療機関、福祉施設で使用する物品の販売を始めました。
現在は、医療機関の集患支援と外貨獲得による地域経済の活性化を目指して外国人富裕層を対象とした医療ツーリズムの手配を新事業として準備しています。
大学で生命科学を学び、研究にも携わった経験から医療関係を専門分野として選びましたが、少子高齢化が進む中でも持続可能な社会を作っていくためには医療の発展が重要であると考え、医療関係の支援に取り組んでいます。

JCで学んだ事、得たもの、体験した事、変わった物(事)

2024年でJCに入会して11年目となり、学んだこと、得たものも多岐に渡りますが、その中でも最も重要なのは自分だけでなく仲間や社会のためを考えて行動していくという利他の精神ではないかと思います。仕事に繋げたいということと人脈を広げたいということの二つが主な入会の動機で、平たく言えば自分の利益のためでした。結果として仕事にも繋がり(売上は入会当初の数十倍になりました)、西宮に留まらず全国に広がる人脈を作ることもできましたが、それ以上に自分以外の誰かのために全力で頑張れるようになったことが一番の収穫なのではないかと思っています。利己的な動機で入会したJCでしたが、メンバーの皆さんはまだまだ未熟で社会経験も乏しかった私にとても良くしてくださり、多くの成長の機会を提供してくださいました。そのような中で、私自身も誰かのために力を尽くす重要性を知ることができました。恩返しではなく恩送りというのはJC歴の長い方がよく言っている言葉なのですが、私も恩送りを心がけて活動しています。入会11年目を迎え在籍しているメンバーの中でも古株となってきている中で、今では私がメンバーの皆さんに成長の機会を提供させていただく立場になってきていると思って活動しており、メンバーの皆さんがJCでの活動によって成長していただければ心から嬉しいと思っています。そして、情けは人のためならずという言葉もあるように、利他の精神を持って自分以外の誰かのために力を尽くすことが、周り回って自分自身の利益にもつながっており、前述したような売上向上や人脈拡大にも繋がっているのだと思います。

JCで経験したことも非常に多くありますが、その中でも国際に関するものが私にとっては非常に貴重な経験となっていると思います。JCは世界的な組織で、日本以外にも世界中の多くの国、地域にJCがあり、西宮青年会議所には国際を担当する国際委員会という委員会があります。2017年に国際委員会の委員長を務めさせていただき、その後も様々な形で国際に携わってきました。
私のメインの仕事である行政書士は日本の国家資格で海外では役に立たない資格であるため、JCに入って国際を経験するまでは国際というのは自分には関係のない話だと思っている部分がありました。しかしながら、JCに入って国際に関する経験を積んでいく中で、国際の面白さを知り、いつか国際に関する仕事を始めたいと考えるようになりました。
仕事のところで医療ツーリズムの準備を進めているということを書いたのですが、そのような新事業を始めようと思ったのもJCでの経験がきっかけです。2022年に近畿地区協議会というところに副会長として出向し、「地域と世界を結ぶ国際連携」という職務を担当させていただいたのですが、その際に地域と世界を持続的に結んでいくためにはビジネスを通じて利益を上げることが重要であると考え、グローカル(グローバル+ローカル)ビジネスコンテストを企画しました。その中で、自分だったらどのようなグローカルビジネスができるかということを考えた結果思いついたのが医療ツーリズムです。当時はコロナ禍が続いており、観光関係の知識や人脈も乏しかったので実現には至らなかったのですが、コロナ禍がおさまり、JCをはじめとして観光関係の人脈も広がってきたことから今なら実現できると思って準備を進めています。

自分で言うのもなんですが、私はJCに真剣に取り組んでいる方だと思いますし、「大輔さんは本当にJCのこと好きですよね」と言われることもよくあります。ですが、私も無条件にJCのことが好きなわけではなく、気に入らないことがあって辞めたいと思ったことも片手では数え切れないくらいにあります。それでも10年以上もJCを続けて、真剣に取り組んできているのはそれだけの価値があると思っているからです。「JCを一言で言うと何ですか?」と聞かれることがありますが、私は大人のRPGだと答えています。私は本業では行政書士事務所の代表であり会社経営者ですが、JCに入った当初は委員という一社員のような立場でしたし、それから運営幹事、副委員長、委員長、常任理事、副理事長を経験して今年は監事を務めています。本業とは違う様々な役職を一年毎に経験していき、レベルアップして仲間を増やしながらさらに難しい問題、課題に取り組んでいくゲームのようなものだと思って取り組んでいます。しかしながら、ゲームと違うのはJCで学んだこと、経験したこと、出会った仲間はJC以外の本業や私生活にも活かすことができるということです。そして、真剣に取り組めば取り組むほどより多くのことが得られ、自己の成長や社業の発展に繋げることができます。JCで得られるものはどれだけ真剣に取り組むかに比例しており、中途半端にしか取り組んでいなければ得られるものも少なく、時間や労力、お金の無駄遣いに終わってしまうと思います。そのため、私は本業と同じぐらい真剣にJC活動に取り組んでいます。

結びになりますが、JCに入会し、一生懸命活動に参加すれば必ず自己成長や社業の発展に繋がり、人生をより豊かにしていけると確信しています。そのような機会を得たい方は、是非JCに入会いただき、共に活動していきましょう。