私たちの活動について
一般社団法人 西宮青年会議所

18番目のSDGsゴールナンバー策定事業~兵庫に根差した持続可能な開発目標の推進~

公益社団法人日本青年会議所
2021年度 近畿地区兵庫ブロック協議会
日本JC連携推進会議

背景

昨今、地方から大都市圏への若者の流出と少子高齢化による人口減少により、兵庫県内でも21の自治体が消滅可能性都市として挙げられるなど、県内各地の活力が衰退することは避けられない状況にあります。このような現状を打破し、兵庫を持続可能な地域として成長させていくことが必要です。
そこで今般、兵庫独自のSDGsの18番目のゴールナンバーを策定し、各地域における運動推進に繋げるとともに、地域独自の新しい価値を創出する環境づくりに役立てていただければと存じます。
SDGsは17個のゴールから成り立っており、独自に18番目のゴールを策定する取り組みは全国的に見ても類がなく、先進的・先駆け的な取り組みと言えます。ぜひ、県民の皆様に展開していただきたく存じます。

兵庫独自のSDGsの18番目のゴールナンバー及びアクションプラン

ゴール:

18.兵庫各地の特色を活かして地域社会の活力を生み出す。

ターゲット:

  • 18.1 地域に根ざした文化・歴史・風土・日々の暮らしなどに着目し、地域独自の価値を見出す。
  • 18.2 多様性を活かした兵庫の魅力を創造する。
  • 18.3 兵庫各地での地域内循環経済の実現に向けた意識を醸成する。
  • 18.4 地域が持つ様々な魅力を掛け合わせることにより、新たな価値を生み出す。
  • 18.5 地域愛とともに兵庫愛を育む。

ロゴ:

  • 「18」の表記
  • 「兵庫各地の特色を活かそう」との簡略化したゴールの記載
  • 文字の色は、セルリアンブルーを用いています。同色は、兵庫県が日本海と瀬戸内海の両側に面する県土であり、そして青系の色の中でも若さを表す色として、兵庫県の県旗にも使用されています。
  • 兵庫県の各地が既存のSDGs色で塗り分られており、また外縁にSDGs色を配置
    (兵庫各地がいろいろな特色にあふれている様子、また、兵庫全体でSDGsの取り組みを進めていることを表しています。)

アクションプラン

1 産業の活性化について

(1) 地域産業の拡大と振興策

・三木の金物や豊岡のカバン、但馬牛や松葉かになど、兵庫各地で発展を遂げてきた様々な産業を、兵庫の魅力として捉え、地域独自の価値へと昇華させるための取組を推進する。

(2) 新たな産業育成

・地域の特色を残しつつ、製造業中心の産業構造から、観光・サービス業等の産業の育成を推進する。
・各地のまちが持つイメージを利用したブランド戦略を推し進め、新たな観光、商品、サービスの開発を促進する。

(3) 兵庫の強みを生かした産業競争力の強化

・兵庫各地の産業が持つ魅力を県内外に発信することで、今まであまり知られていなかった産業の育成を図る。
・兵庫各地が持つ強みと言える地場産業等を複合的に活かしたもの・ことを創り出すことで、新たな需要を生み出し、新たな産業へと育成する。

2 交流人口の増加について

(1) 近隣地域間での交流

・各地域が持つ魅力を発進することで、郊外から都市部だけでなく都市部から郊外や農山村への人の流れを増やす。

(2) 県内外からの誘客と移住促進

・兵庫のまちが持つ住みやすさを他府県に広く広報し移住者を増やす。
・兵庫のまちが持つ魅力や住みやすさを兵庫周辺の地方都市(鳥取、福知山、岡山、徳島など)に重点的に発信することで、兵庫周辺の地方都市から兵庫への誘客や移住を増やす。

(3) 国内外からの誘客と国際ツーリズムの実施

・大阪や京都などと近く、交通インフラも発達している兵庫のまちの魅力を発信することで、兵庫に立ち寄るツーリストを増やす。

3 活力あるまちづくりについて

(1) 賑わいあるまちづくりの推進

・交流人口の増加により、まちの人口増減に左右されることがないまちのにぎわいを取り戻す。
・まちの将来について、まちに住む人々が安心でき、希望が持てるような情報発信を行う。

(2) 子供を育てやすいまちづくり

・都市部のベッドタウンとして充実したまちの魅力を積極的に広報する。
・都市部と農山村が近い兵庫ならではの特色である、自然の中で子育てが出来る環境の充実を図る。

(3) 災害に強いまちづくり

・過去の災害の記憶を風化させずまちの人々に周知する取り組みを行う。
・日本海から瀬戸内海、太平洋に面する兵庫の地域の特性を踏まえつつ、必要な防災・減災対策をきめこまやかに推進する。

(4) だれにとっても住みやすいまちづくり

・車が無いと生活できない地域での移動手段の在り方を考え、地域の特性に応じたサービスの在り方を提案する。
・既に多くの外国人が働いている現状を踏まえた、地域社会と外国人との交流の在り方を検討する。

(5) 「兵庫」に愛情と誇りを持てるまちづくり

・各地域に対して持っている愛情や誇りを、「兵庫」に対しても持てるような意識の醸成を促す。