私たちの活動について
一般社団法人 西宮青年会議所

理事長所信

 
第72代理事長 吉井 竜二

優美高妙

~美学と魅力~

はじめに

 令和という新しい時代。「Beautiful Harmony」と訳されるこの時代の始まりは非常に厳しいものとなりました。2020年度は新型コロナウイルス感染症に対応した活動の形を模索し、2021年はWEBを活用しながらの新たな形のJC活動の在り方を確立することで、結果として新しい価値観をもたらしました。制限された活動、制限された距離の中でも、私たちは時代に対応できる力があることを証明できました。厳しいこの時代は人々の心の中の余裕やゆとりを奪ってしまった側面もありますが、引き続き変化を前向きに捉え、私たち青年会議所が時代を創るチャンスでもあると私は考えます。

 先見之明を持ち、進歩してきた私たちが次に目指すゴールは「美学と魅力の追求」です。「Beautiful Harmony」という美しい響きを意味するこの時代にこそふさわしい活動の形があるのではないかと私は思います。今こそ、自身や組織の内面に目を向け、魅力的に映る姿や、惹きつけられる思考、人としての美しさを磨き、5年後10年後も「また西宮青年会議所と活動したい」「また西宮青年会議所のメンバーに会いたい」と思ってもらえるような組織となるためにこの一年活動していきます。

 【美学】―「美」とは何かを考える学問です。「美しい」と感じることは主観的で直感的な認識にすぎません。しかし、古来より我が国や世界の国々において、美を判定する能力は良識の持ち主とされ、大切に扱われてきました。宮廷社会での言葉遣いや立ち居振舞いが優雅で洗練されていることは「美」という概念が尊いものであるということの痕跡です。人間以外の動物には「美」という概念はありません。「美」とは人間にのみ許された感覚であり、「感覚」は意識し、刺激することで発達していくものです。

 また、美を学ぶということは、自身のこだわりや信念を学ぶことであり、そこから発展し、美学とは誇り、プライドを指す言葉でもあります。

 「優雅で洗練された美しさ」と、「誇りやプライド」の2つの概念を『美学』と定義し、これをひとつの基軸として活動していきます。

 【魅力】―私の好きな本の中で「また」と定義付けられており、魅力ある人とは「またこの人と会いたい」「またこの人と話してみたい」と自然と思われる存在を指します。これは私がこれまで接してきた先輩や後輩のJAYCEEたちがその存在そのものであり、私が思うJAYCEEとは、自分だけでなく、人にまで幸せを与えることを意識できる魅力的な人間です。JAYCEEとはこれを体現できる人間であり、今年度の西宮青年会議所はこれを追求してまいります。

 本年度のスローガンである「優美高妙(ゆうびこうみょう)」とは品があり、言葉にできないほど美しく優れている様子を意味します。

 今年度は心の在り方や個性が放つ音色の美しさや自身が行動することの信念や誇りを学び、また会いたいと思われるような内面的な魅力を武器に西宮青年会議所を展開していきます。

 美学をもって活動し、魅力を伝え、言葉にできないほど美しく優れた団体へと昇華することを今年度の行動指針と定義します。

 近年の新型コロナウイルス感染症の影響による経済損失は日本国内で50兆円といわれており、世界全体では1000兆円以上にのぼると推定されています。このような状況下で、一部の人々の心は荒廃し、世界では暴動やデモなどが起こり続けている事実があります。世界中の人々の心の余裕やゆとりが少なくなってきているこんな時代だからこそ、自身ではなく、利他を優先できる人、組織、活動に価値があると考えます。

 「明るい豊かな社会を実現する」それは、西宮青年会議所の想いであり、目標です。私は一人ひとりが魅力をもち、社会の問題に対峙することが目標達成のための最も重要な鍵になると考えます。

 未曾有の厳しい時代だからこそ、私たちは美学と魅力をもって「明るい豊かな社会」を創造しなければなりません。

会員拡大そして会員育成へ〜魅力をもって〜

 美しく優れた組織を創るためには魅力を持ったリーダーの創出が必要です。40歳までの無限の可能性を秘めた青年に、最大限の成長の機会を提供し、性別や置かれた条件を問わず、これからの時代を創る魅力あるリーダーを創出します。

 会員拡大については、既存会員が一丸となって、青年会議所の魅力や活動を伝えることによって、4月までに25人の新会員の入会を完了させます。

 そのためには会員自身が魅力ある人間として、職場やプライベートなどの機会で周囲に認識されているかどうかが鍵となります。魅力のある人間、魅力のある組織に人は惹かれます。会員のもつ魅力をしっかりと外部に映し出し、この人と活動したいと思われる姿を示し、拡大活動を展開していきます。

 また、ここ数年で強く意識し、紡がれてきた「全員拡大」をキーワードに活動していきます。異業種交流会を幹に、綿密な計画と管理体制、コミュニケーション、さらには全国での成功事例を取り入れる貪欲な姿勢をもって、拡大育成委員会だけでなく、すべての会員が当事者意識をもち、会員拡大に臨むことで、恒久的に続く、拡大の基盤を強固なものとします。

 会員の育成については、「魅力」をキーワードとし、展開します。新しいリーダーとはシンプルに「魅力」をもった人間を意味します。「またこの人と会いたい」「またこの人と話してみたい」と自然と思われるようなリーダーの存在が、新たな仲間をつくり、未来を紡ぐと考えます。魅力あるリーダーを育成し、魅力をもって恒久的に拡大活動を続けられる組織づくりを目指して活動します。これは青年会議所を卒業した後にも影響するものであり、卒業後も魅力的であり続けることが会員の美徳となれば、それを創り出した青年会議所の価値は計り知れないものになると考えます。既存会員が「なんでそんなに魅力的なんだろう」と思われるような立ち居振舞いを意識した活動を加速させていきます。

 「魅力」という価値観を会員、組織に与えることが今年度の拡大育成の原理とします。

西宮青年会議所の広報戦略〜プロモーションと有益性〜

 私たちに求められていることは、時代に即した広報と組織のブランディングです。コンテンツの充実と用途に合わせた媒体を選定し、より価値を生む広報へと昇華しなければなりません。それは情報を知らせるだけの一般的な広報ではなく、市民や地元の皆様から愛される組織となるにはどうすればいいのかという視点での私たちの魅力をプロモーションする戦略が必要となります。地域団体や地域業者にとっての有益性を効果的に提示することが必要です。
今年度の広報は「西宮青年会議所と関われてよかった」そんな想いを醸成する活動に取り組んでいきます。

 特に力を入れるべきは「賛助会員」の増進です。西宮青年会議所には賛助会員というシステムがあり、地域のお店や企業から青年会議所の活動を応援するという名目で賛助をいただいております。しかし、このシステムについては、メリットが見えづらいという点から「援助をしてもらっている、援助をしてあげている」という構図に陥りやすく、この側面から賛助会員の拡大については大きな効果をあげるに至っていないというのが実情です。しかし、この賛助会員というシステムは賛助会費ではなく、普段つながることのできない企業や団体と関わりをもてることに大きな意味があると私は考えます。この原理を再認識し、西宮青年会議所と賛助会員双方にとっての有益性を提示し、私たちの活動の理解を促進します。青年会議所にとっては応援していただける企業・団体という仲間が増え、運動の幅を広げることを目的とし、賛助会員にとっては「明るい豊かな社会をつくる活動」の一端を担い、社会の貢献に寄与している意義を認識し、それを広報できるツールを提供します。

 今年度の広報活動はこの有益性をしっかりと提示し、一年を通してより多くの賛助会員という新しい仲間を獲得することで青年会議所活動に寄与します。

 西宮青年会議所に関わる人や団体に「また会いたい」「また一緒に活動したい」と思われるような爽やかで美しい青年の背中を訴求していきます。

子供・まち・異文化〜Hope・Civic Pride・Diversity〜

 (青少年)

 頼りなく豊かなこの国に何を賭け、何を夢見よう。

 「希望の宿る眼は美しい」―かつて希望は当たり前の様に私たちの前提にあり、そんな時代には目の前にある希望を叶えるべく、一生懸命に働き、新しいことに勇気をもってチャレンジしていくことができました。しかし、希望という前提が一度崩れてしまえば、何のために、何をすればよいのかが、わからなくなってしまいます。希望とは何か。希望という言葉をよく見聞きすることはあっても、希望とは何かを教えてくれる人はいません。

 「希望」とは、実現可能な目標を持ち、望む未来に向かって諦めず行動することを定義とします。「若者に夢と希望を」といっても何を若者が手にすれば、希望を得られたことになるのでしょうか。日本の希望を考えるとき、やはり若い世代、未来に生きる世代が希望を持てることが何よりも大事だと考えます。そのためには、先に生きてきた私達が経験してきたことを若い世代に伝えることが大切です。

 「希望」は現状の維持を望むというよりは未来に向かって変化させたいと考えるときに表れます。可能性を信じて、未来に向かって挑戦する私達は、仮にそれが失敗に終わったとしても、希望を捨てなければ限りなく「希望」に近づくことができます。何かを根気強く続けるということは、言い換えれば挫折や失敗に負けないということです。

 今年度の青少年に対する活動は「希望」をキーワードとし、諦めることなく行動し、自らが希望をもって成長することで、「明るい豊かな社会」の実現につながるんだという意識を醸成します。そして、まちの青少年が地域団体等とつながる活動を行い、青少年と地域の橋渡し役となることで、まちとのつながりや郷土愛を醸成します。希望をもち、まちや誰かのために行動することは大切で楽しいものだということを大人の美しい背中を見せて、まちを想える青少年を育む活動に取り組みます。

(まちづくり)

 2020年、世界は新型コロナウイルス感染症の拡大により「新たな生活様式」を余儀なくされました。私たちの日常が非日常になり、世界は大きく変わりました。青年会議所においても例外ではありません。今日まで私たちの活動の源泉にあったのは、様々な事業を通した「まちづくり」を市民の皆様に発信し、自分たちが住み暮らす「まち」を自分たちの手で創り上げてきたことだと考えます。パンデミックの渦中においても、私たちの愛する西宮の魅力は変わりません。歴史ある西宮の魅力をより市民の皆様に感じてもらうために私たち西宮青年会議所のまちづくり事業をさらに発展させていくことが必要です。

 西宮は海と山に囲まれた豊かな自然、文教住宅都市として圧倒的に人気な住環境、廣田神社や西宮神社をはじめとする特色ある社寺仏閣など多くの魅力ある住みたいまちへと発展してきました。

 しかし、この住みたいまちというブランディングも政策の成功や市民の活動に起因するものではなく、大阪・神戸の間にあるという恵まれた立地によるものが大きいといわれており、これまでは人口増加を続けてきた西宮もこの数年で減少に転じ、日本中で危惧されている人口減少の危機に無関係ではいられない状況となりました。

 西宮には文教住宅都市を謳う性質上、市民・行政・学識機関が連携した地域コミュニティ創成の意識が醸成されています。

 自治会をはじめとする地域の団体や行政、学識機関に西宮青年会議所の会員が積極的に関わりをもち、青年としての英知と勇気と情熱をもって活動をすることで、西宮というまちがもつ様々な人、様々なコミュニティ、そして様々な景色や文化、このまちが持つ魅力をしっかりと市民に伝え、「ずっと住みたい」「このまちに帰ってきたい」と改めて思えるような郷土愛を醸成します。

 「自分たちのまちは自分たちで創る」という理念のもとに活動を行うことと、西宮の魅力の再認識を提供する機会や郷土愛の醸成を目指して活動します。

(国際)

 現在、地域や国という次元を超えて、社会全体での多様性の重要さを求められています。私たち西宮青年会議所はこれまで多様性を意識して活動し、国際的な事業等で様々な価値観を学んできました。価値観を学ぶということは自身にはない、他者の信念や誇りといった美学を学ぶことも内包されています。

 しかし、それを自身の活動やビジネスに活かしきれているかというとそうではないケースが多分にあると考えます。今年度の国際委員会では西宮青年会議所の会員が日々の判断、決断の中に多様性という概念のアンテナを張れるようになることを目指して活動します。

 多様性を認め合うということは、国籍、人種、性別、宗教、価値観など、個人間の違いを認めるということであり、その違いを最大限に活かすことで社会全体に活力をもたらすことが期待されています。不確実性が高まる世の中で思いがけない事態には多様性を受け入れた発想がなければ適応できません。

 そして、状況に応じてリーダーシップを発揮するために、多様性を認める組織づくりが求められています。共通することを尊重し合いながら、お互いができることを責任と誇りをもって行うことにより、多様性は個人の次元を超え、社会のものになっていくと考えます。

 「異文化」との交流は自身の今の立ち位置・考え方を見つめ直し、新たな価値観に触れ、自己を進化する機会を提供してくれます。日本だけでなく、海外の仲間を通じて世界の変化を知り、共に新しい価値の創出を行います。

 様々な価値観、これまで自身には無かった美学を理解し、自身の活動や仕事の決断の中に国際感覚と多様性という新たな価値観が創出されるような事業を展開していきます。

修身〜品性・美しさ・プライドの軸の先に〜

 修身とは心を鍛えて身を修めることを意味します。

 青年会議所活動と仕事は切り離されたものではなく、重り合うべきです。行事を通じた自己研鑽も人生の糧になるものと考えますが、戦略的に自己成長の場を提供することも必要です。私たち西宮青年会議所はこれまでも素晴らしい研修事業を行い、修練の名のもとに自身をアップグレードしてきました。礼儀作法から強い組織の創り方など、その分野は様々であり、そのどれもが私たちの糧となり、財産として活き続けています。そんな誇るべき私たちの研修事業はこれまでの高いクオリティを維持しながら、今年度は「表現の研鑽」をキーワードに活動します。その場の状況や社会情勢を切り抜けるためのテクニック論ではなく、今後何年経っても希薄化しない、想いを効果的に伝えることに焦点を当てた研修活動を展開します。

 「また会いたい」と思われるような魅力ある青年経済人であるために、人に伝えることの意義や効果的な手法を学び、会員全体の言葉を扱うスキルの向上に貢献していきます。

 さらに、今年度の研修委員会では青年会議所の卒業後の魅力や現在の研鑽の先に映る景色にも焦点を当て、限りある時間を青年会議所活動に使うことの意義に触れ、その魅力を明確化します。青年会議所活動は40歳で卒業という限られた活動期間ですが、それ以降も人生は続いていきます。卒業後にも大事にされる組織、仲間、思考、美徳様々なものがこの組織には内包されており、その多くが美しく、永遠に輝くものです。この組織で築いた人間関係やスキル、過ごした時間、そしてその後の未来、これらに焦点を当て、西宮青年会議所で過ごす日々の魅力を会員が明確に認識するための活動を展開します。

 心を鍛え、伝える力を養い、青年会議所活動を続ける意義を明確化する。これを今年度の研修事業の柱と定義し、会員一人ひとりの魅力そして、組織の絆を強固にします。

つながり〜西宮青年会議所が紡いできた愛情〜

 西宮青年会議所が紡いできた財産は交流の中に集約されていると考えます。会員間での交流は在籍年数や年齢の壁を超えた信頼や友情を育める環境を西宮青年会議所は紡いできました。

 しかし、この素晴らしい文化は新型コロナウイルス感染症の影響による活動の自粛やオンライン化によって、どうしてもこの数年強化できなかったという思いがあります。今年度の交流はもう一度原点に立ち返り、会うことの大切さやWEBでは伝えられない人の温もり、コミュニケーションを追求していきます。人と触れることで個性、刺激、美徳を感じ、自己を研鑽する機会と連帯感や帰属意識を醸成します。今年度ではなく、来年度以降にどこからともなく、「久々にあのメンバーで集まろうよ」そんな声が全委員会から出てくるような、そんな関係を構築できる西宮青年会議所の交流事業を通じて創ってまいります。

 また、私たちが日々時間やお金と引き換えに青年会議所活動ができているのは、家族の理解や支えがあってこそ成り立っています。だからこそ、家族との時間を大切にし、感謝の言葉を口にして伝えることが大切です。家族に対しての真摯な態度、そして愛を伝えること、その力を醸成します。

 仲間・組織への尊敬と家族への愛情を育む文化こそ西宮青年会議所の交流の真価です。眩しいほどの友情と愛情を構築します。

備える力〜揺るがない組織を目指して〜

 昨今の我が国は毎年のようにどこかの地域で大規模な災害が起こり、多くの社会的混乱が生じています。約27年前に経験した阪神・淡路大震災から復興を遂げた私たちだからこそできること、私たちだからこそやらないといけないことがあるはずです。「防災」「支援」という2つの視点から危機に対応してまいります。

 一つ目は「防災」です。これは私たちのまちに対しての活動です。大規模災害時には特命組織を立ち上げ、市をはじめとする各種関係団体との連携を行い、市民生活の維持・復興に寄与します。そのために、平時からも災害時を想定したシミュレーションや円滑な指揮系統の構築などに関する情報収集を行います。

 2つ目は「支援」です。私たちのまちが被災しなくても、全国のどこかで苦しんでいる人がいる状況があるならば、自身でできること、効果的なことを考え、行動に移す、そういったことが当たり前にできる西宮青年会議所を作ってまいります。

組織の中核〜魅力ある活動を支える意義〜

 西宮青年会議所が魅力ある組織であるためには、まず当たり前のことを当たり前にできる環境が必要です。誠実で市民に信頼される団体であり続けるために、総務委員会を最重要ポストと位置づけ活動を行ってまいります。

 組織の根幹が誠実で揺るがないことで、私たちは自信をもって活動に臨むことが可能になります。内側に存在するこの組織が盤石であるからこそ、私たちの発信は美しく、魅力のあるものになり得ると私は考えます。コンプライアンスの遵守、円滑な組織運営、各委員会との情報共有等、難易度の高い任務を要求されますが、誠実性をもって西宮青年会議所を内側から支えていきます。

結びに

 『魅力』この言葉を大切にし、私はこれまでの人生を過ごしてきました。「魅力」とは「また」であり、「また会いたい」「また話したい」「また一緒に仕事がしたい」これらを想ってもらうにはどのように振る舞えばいいのか、どのような言葉をかければいいのか、そんなことをずっと考えてきた結果、私は日本一だと自負できるような家族に恵まれ、仲間に恵まれ、仕事に恵まれて今に至ります。魅力が人生を豊かにしてくれることを家族や仲間たちがおしえてくれました。

 しかし、私たちを取り巻く社会はポジティブなことばかりではなく、若者の死因の1位が「自殺」という社会問題が代表するように、ネガティブな側面も多分に存在するのが我が国です。一見、豊かで安全な日本ですが、若者の心の在り方は貧しいのかもしれません。だからこそ、我々は輝く存在であり、人々に好影響を与えるリーダーであるべきだと私は考えます。

【優美高妙(ゆうびこうみょう)】―「品があり、言葉にできないほど美しく優れている様子」

 普段聞き慣れないこの言葉をあえてスローガンに掲げた理由はシンプルにたった一つです。「美しく、格好いい」存在であり続けるためです。

 子供の頃、格好いいヒーローやヒロインにみんな憧れたと思います。それをたくさん真似したり、遊んだりしたと思います。ですが、大人になると「格好いい」を目指すことがなんだか「格好わるい」ことになっていませんか。「格好いいもの」を「格好いい」と言える、自分に自信をもった、魅力ある青年が集まる組織を創りたい。

 そしてそこから西宮を、日本を元気したいという強い想いをもって、今年度は活動していきます。

 頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう。

 美学と魅力をもって、個性と組織が輝く西宮青年会議所を目指して参ります。

 この1年が会員にとって、自身の美学と魅力に向き合える有意義な一年となることを願います。

【参考・出典】

・「道は開ける」―D.カーネギー(創元社)
・「修身教授録【現代に甦る人間学の要諦】」―森信三(致知出版社)
・「斎藤一人の道は開ける」―永松茂久(現代書林)
・「J.BOY」―浜田省吾(SME)