理事長所信
Nishinomiya Stories
~連綿と続く歴史の中で~
はじめに
西宮青年会議所は設立から今日に至るまで、西宮に住まうすべての人たちが幸せに暮らせるよう「明るい豊かな社会」の実現を目指し、まちの発展に尽力してきました。戦後復興から5年程で産声を上げた私たちの組織は、2020年に設立70周年の節目を迎えます。西宮は戦後の70年で、交通網は整備され東西南北へ延び、生活環境も充実し、着々と成長を遂げました。西宮で多幸感あふれる現在の生活を送ることができるのは、多くの先人達のまちづくりがあったからこそです。そして、私たち西宮青年会議所の先輩方も多大なる努力や想像を絶する苦労を重ね、まちを発展させてきました。会員一人ひとりがその歴史を知り、胸に刻み、感謝しなければなりません。
1963年に採択された「文教住宅都市宣言」以降、住みよいまちとしての成熟度を増した西宮において、今の時代を生きる私たちが現代から次世代へ向けて何を生み出し、何を遺すことができるのか。連綿と続く歴史を経て先人から引き継いできた西宮で、多様化する価値観に応えるために必要な改革はないのか。私はまだやるべきことがあると考えます。私が考える理想のまちは、西宮の環境で育った「人材」が西宮で夢を追いかけ、未来に希望を持ち、色々な分野において広い世界で活躍するべく羽ばたいていく、そのような「人財」を輩出できるまちです。輝く人財は再びまちに新しい魅力をもたらします。すなわち人財を育てることはまち自体にも素晴らしい相乗効果をもたらすのです。今年度は、この西宮のまちが次の時代に輝く人財を育てることができるような様々な運動を展開していきます。
一人ひとりの人財にはそれぞれ物語が存在します。この西宮の連綿と続くまちの歴史の中でも多くの物語があり、先人がその主人公として活躍されてきました。これからさらに続く未来も同様です。今の時代を生きる私達や次の世代を担う子供たち、西宮に住まう一人ひとりの物語がさらに素晴らしいものになり、それぞれの主人公がきらきらと輝くまちになってほしい。そのような想いを込め、今年度のスローガンを「Nishinomiya Stories ~連綿と続く歴史の中で~」としました。連綿とは「長く続いているさま」という意味です。私は、西宮の歴史の礎を築き発展させてきた先人が西宮を心より愛し、その人生をまちの発展に捧げられてきたものと信じて疑いません。そして私も同様の郷土愛の持ち主の一人だと自負しています。先人が築き遺してくれたこのまちの歴史に新たなページを加えるように、西宮青年会議所は新たなNishinomiya Storiesを創作していきます。その実現に向けて、一つ一つの細やかな活動もおろそかにせず、全会員一丸となり次なる一歩を大きく踏み出し、未来に向かってさらに連綿と続く新たな物語を創る、その自らに課した役割を全うすることを声高らかに宣言します。
70周年準備特別委員会・まちづくり委員会
【伝統を重んじ新たなまちの魅力を生み出す】
2020年に西宮青年会議所は設立70周年を迎えます。その記念すべき年を1年後に控える本年を、西宮青年会議所の連綿と続いてきた活動や運動を振り返り、西宮のまちの発展に寄与した先人に改めて敬意と感謝を示す恰好の一年と捉えて活動します。また、歴史ある西宮青年会議所が将来を見据え、いつの時代も時代に頼られる団体であるために、「明るい豊かな社会」の実現を目指し2020年代の運動指針骨子を創ります。
西宮市は色々な魅力に溢れた成熟したまちです。だからこそ課題解決を目的としたまちづくり運動のみではなく、新たな価値を創造するまちづくり運動を展開します。私はこれまでの西宮の歴史を重んじるからこそ、このまちが成長すると信じています。そして今の西宮より魅力ある西宮を目指し、様々な表情を魅せるまちづくりを実現するための運動を行います。それに伴いまちづくり委員会では「伝統を重んじ新たなまちの魅力を生み出す」このテーマを元に今の西宮をより魅力のある西宮にするために、チャレンジ精神に溢れたまちづくりを行います。
そしてこの両委員会では今年度、より多くの市民の皆様に西宮青年会議所を知っていただくきっかけになるような事業を実施します。私たちはこれまでも市民の皆様が参加できる様々なまちづくり事業を展開してきましたが、その規模をさらに広げ、青年会議所の魅力をより多くの西宮市民に事業を通して伝え、活動への共感を得ていきます。私は青年会議所の活動や運動を知っていただければ、西宮のまちの歴史や魅力を一緒に感じてもらえると信じています。私たちが若い活力をいかんなく発揮し、まちづくり活動に懸命に取り組む。そのような姿を見ていただき、私たち自身の物語も知っていただくことで、西宮青年会議所を含めた西宮市民の一体感を醸成し、明るい豊かな西宮づくりの理想に大きく近づいていきたいのです。
交流委員会・国際委員会
【世界との交流を育む】
理想的なまちづくりは、行政だけでも、私たち青年会議所のような団体単体でもできません。様々な分野の団体が時に切磋琢磨し、時に協力してこそ成し遂げることができます。西宮青年会議所からの一方通行の情報発信にならぬよう、西宮青年会議所と関連諸団体が互いに必要な情報を発信し受け取るような交流を設け、協力関係を築いていきます。そしてその繋がりがより良い西宮を生み出すことで、多くの市民がこの西宮から広い世界へと羽ばたく機会を創ります。
全世界を見渡せば、134にも上る国と地域で約16万人もの青年会議所会員が活動を続けています。その中でも我々が属するアジア太平洋地域は会員数が世界で一番多く、約10万人の会員が在籍しています。私はこの強大なネットワークを有効利用し、個々が持っている活動や運動の特色を活かし、西宮青年会議所が長年築き上げてきた国際姉妹青年会議所の関係をさらに堅固にするため、姉妹青年会議所のまちにある文化や地域産業、教育環境の理解を深めるための機会を創ります。
西宮から国内外の新しい舞台にチャレンジすることは、視野を広げ、自己成長を実現することができるため、広い世界で活躍できる人財や企業の輩出につながります。その活躍の経験を積み重ねることで、西宮の魅力を創出できるグローバルな人財育成を加速させます。
青少年委員会・広報渉外委員会
【未来の担い手を育てる】
次世代の主人公である子供たちにとって、夢が見つかること、夢を追いかける環境があること、夢の舞台に熱い想いでチャレンジできるような環境が充実していることが重要です。その環境は大人が用意してあげるべきだと私は考えます。本気で追いかけられる夢を見つけ、その夢を本気で追いかけ、西宮から広い世界へ飛び出して活躍し、夢を実現する人財となる。そんな環境こそが西宮の未来を魅力的に輝かせます。子供たちには夢に向かって夢中になってほしい。子供たちの本気の夢探しを応援するために、子供たちが西宮から広い世界へ自信を持って羽ばたけるような環境を創るための事業を行います。
広報渉外委員会は西宮青年会議所の認知度向上を目指します。私たちの活動内容をより深く知ってもらうためには、活動や運動の結果報告だけではいけません。事業の一連の準備段階から発信し、事業開催終了後も広報活動をしていくことで、私たちの活動一つひとつに理由があること、そこにも物語があることを知っていただくことができます。その一連の広報活動が西宮青年会議所の魅力を形作り、西宮市内外の多くの人たちからの青年会議所運動への共感を得ることができます。そうすることで私たち一人ひとりの青年会議所運動への責任感や自信のさらなる醸成につながります。
また、この両委員会では合同事業として西宮を舞台として夢を追いかけている子供たちに着目し、ひた向きに努力する姿や輝いている様子を年間通して取り上げます。今年度のスローガン「Nishinomiya Stories」にもあるような西宮の様々な物語を広報することで、夢を本気で追いかける子供たちにスポットライトを当てることと、西宮青年会議所の認知度向上の両面に相乗効果を生み出します。
拡大育成委員会・研修委員会
【同志とともに団結力を高める】
西宮青年会議所では近年約100名の会員数を継続的に維持していますが、今後も拡大目標を実現するためには、会員拡大のノウハウを蓄積し、経験を全会員で共有する必要があります。75年、80年と続いていく西宮青年会議所の未来のストーリーのために、現役会員としてより長く活動できる人財の発掘を重点に置き、会員の理想数を設定した上で30名を目標として拡大を行います。また同世代の市民が自ら進んで入会を希望してくれるための仕組みづくりを行います。
研修委員会では、連綿と続く歴史とその青年会議所の会員である意味と重要さを全会員に伝えることで、この青年会議所活動の中に無数に存在する物語の主人公になる機会を知り、その機会を活用できるようにします。また、新会員に対しては西宮青年会議所の会員という自覚を常に持ちながら連綿と続く歴史を肝に銘じ、会員としての正しい行動を取る大切さを説き、組織の在り方や活動内容を知るために先輩会員との活発な交流を促します。西宮青年会議所が連綿と受け継いできた組織を最大限に使い、全会員が自己成長を果たし主役になる機会を存分に与えることで、さらなる強い組織運営ができる西宮青年会議所が生まれると確信しています。
また、この両委員会ではこれからの「Nishinomiya Stories」を形作っていく、メンバー以外の多くの青年経済人の皆様に、自己成長の機会を提供します。その機会の提供と同時に青年会議所という広い世界で活躍できる舞台がある事を認知いただき、新たな同志を見つけます。
総務委員会
【信頼される団体であり続けるために】
西宮青年会議所の運動が西宮にとって価値あるものであるためには、西宮の将来を創造し「明るい豊かな社会」の実現に向けて運動をしないことには意味がありません。また、日々常に誠実に活動し市民に信頼される存在であることも重要です。
そのための最重要ポストとして総務委員会が組織の中心として据えられることにより、西宮青年会議所が盤石な太い絆で結びつき、全会員が自信を持って青年会議所の活動に臨む事が可能となるのです。総務委員会では地域に信頼される団体であり続けるためにコンプライアンスを遵守しつつ、円滑な組織運営を徹底します。また各委員会との情報共有を効果的に行うことで西宮青年会議所を内から支えます。
次世代に連綿と伝え遺すものの中には歴史や文化の他に、安心と安全も含まれるものと私は考えます。異常気象による自然災害が続発する今、「まさか」が起きてからでは遅いということを普段から喚起し続け、事前準備が如何に大事かを啓発していきます。西宮市内で災害が発生した場合はもとより、その他の地域が被災した際にも確かな情報収集と効果的な活動が出来る体制作りを総務委員会が中心になって構築します。
出向
今年度、西宮青年会議所は日本青年会議所近畿地区兵庫ブロック協議会会長を輩出し、近年以上に日本青年会議所と連動した運動を進めていきます。しかし入会年度の若い会員の中には出向制度自体を知らなかったり、詳しい活動内容を把握できていなかったりする会員が多いのが現状です。そこで、青年会議所で得ることができる幅広い機会に対して今まで関心の無かった会員に、何のために出向しているのかを伝え、その魅力を体感する機会を提供します。西宮青年会議所の顔として日本青年会議所に出向する意義や目的などを共有することで、出向に対する相互認識を深め、興味や意識を強くし、大きな経験の獲得に自らも手を挙げる、そのような青年会議所会員像を実現します。そして、この機会に得たものを西宮青年会議所全体の財産として未来へ引継いでいきます。
組織の根幹
本年度は委員会同士が協力し合い一つの事業を完遂させることで、委員会同士の連携を円滑にし、事業構築にこれまで以上の相乗効果を創出します。それぞれの事業についても委員会同士が協力し議論することで新しい発想、会員同士の仲間への想いや助け合いの感情が生まれ自主的に参画し合うことが可能となります。私は共助関係を築くことが組織を強くすることと信じています。本年度、例会への出席については常に全会員出席の100%例会を目標と掲げ努力を惜しまずに駆け抜けます。また、西宮青年会議所が今以上に市民から必要とされて「明るい豊かな社会」の実現を目標としてさらに発展できるよう、会員がやりがいを感じる活動や運動を実現させ、将来的に西宮青年会議所を担う人財を育てます。
むすびに
思い返せば私の人生も選択の連続でした。今でもよく考えます、あの時もう一方を選択していたなら今頃どうなっていたのか。今日まで年を重ねてきたなかで「ああ、あっちを選んでおけば…」と頭を抱えたことが、一度や二度ではありません。
ですがこれだけは胸を張って公言できる選択の成功体験があります。それは西宮青年会議所への入会を決断したことです。当時を振り返れば入会したての若輩者だった私を大きく温かな愛情を持ってご指導いただいた先輩方には感謝の言葉以外ありません。心強い先輩方の存在が励みになったからこそ、私自身一回りも二回りも郷土愛に満ちた人間として成長することができました。青年会議所でしか味わえない一つひとつの機会が私にとって広い世界を知るきっかけになり、大きな成長へと繋がりました。
本年度はこの経験で得たリーダーシップを「Nishinomiya Stories」の主人公の一人として、多くの場面で発揮し活力に満ち創造性に富んだ運動を行っていきます。先輩方から受け継いだ西宮青年会議所の物語を次世代へスムーズに繋げるために、しっかりと胸を張り一歩ずつ確実に足を前へ運んでいきます。「Nishinomiya Stories」~連綿と続く歴史の中で~西宮青年会議所活動を通じて、我がまち西宮の一人ひとりが繁栄に続く物語の主人公となり、私たちの運動が広い世界に広がり多幸感が待ち受けている未来を強く信じています。

今年度のロゴマークには、メンバーや市民の皆様一人ひとりのストーリーと、やがて昇華し広い世界へ羽ばたき活躍していく姿を一冊の本と西宮の市花、桜の花びらに見立てました。







