2017年度理事長所信

北本 宝

一般社団法人西宮青年会議所

第67代理事長 北本 宝

2017年度
LOMテーマ・スローガン

勇往邁進

  ~魂磨かざれば光なし~

はじめに

現代の日本ではテクノロジーが変える社会の激変、広がりを見せている社会格差、更には地方創生といった言葉をよく耳にするようになりました。中でも若者が活躍の場を求め、都市部へ移住するようになり、地方都市の人口減少や東京一極集中からなる地方の高齢化や過疎化という大きな問題に直面しています。国が掲げる「まち・ひと・しごと創生総合戦略」を踏まえ、地域自らが自立し、それぞれの地域性を考え、地産地消を促進することでの地域産業を活かした活性化、人材の還流・育成、雇用対策、結婚・出産・子育て支援といった様々な問題を解決しなければなりません。
私達が住まう西宮市も2020年頃までは人口も微増し続けますが、492,600人をピークに人口が減少していくと示され、2030年には2人に1人の割合で高齢者を若者が支えなければならなくなると予測されています。さまざまな社会問題が山積する中ではありますが、私達には、責任世代として困難を恐れることなく逆風の中であれ勇敢に突き進み、明るい未来を切り開く使命があるのです。誰もが心豊かな西宮の発展を目指し「勇往邁進」の精神で取組んで参りましょう。

会員拡大

私達が青年会議所運動を広く発信し西宮のまちから必要とされる団体であるためには、会員数の拡大が必要な条件となります。
西宮青年会議所は、近年会員拡大の手法も定着し、安定した会員拡大を行って参りましたが、会員拡大は担当委員会だけでは成し得ません。未来の西宮青年会議所の発展を思い描くのであれば、役員をはじめ全会員で組織の存続という危機感に対して立ち向かう勇気の魂を携え、LOMをあげて会員拡大に取り組むことで心豊かな西宮のために力強い運動を展開して参りましょう。
会員拡大にゴールはありません。近年の拡大率は高い水準を保っていますが、同時に退会率にも着目しなければなりません。ここに西宮青年会議所が今後取り組まなければならない課題点があるのです。今一度、この5年間の会員拡大の実績に加え、拡大の推進は当然の如く今の組織に必要となる会員の定着率の向上が必要となってきています。新会員への育成に重点をおき、青年会議所活動の真髄を伝え、心豊かな西宮のためにJAYCEEの魂を携えた新会員の育成に取り組み、入会から育成まで一貫した会員拡大を実践して参ります。

組織力の向上

組織力向上のためには会員一人ひとりの青年会議所活動への関わり方に意識の変化をもたらさなければなりません。今までの自分の意識が変化をすれば、行動にも変化が表れ、更には今までの行動にも規律がある行動として表れます。そして、誰もが入会時に誓う、入会誓約書にも「あらゆる会合に出席し、会員としての義務を遂行することを誓います。」と記載されています。青年会議所運動の最も重んじなければならない例会には、担当の委員会だけが率先して行動を起こすのではなく、全ての委員会が同じ志を持ち会員一人ひとりが100%出席をするという強い意志を持ち、成し遂げて参りましょう。
「心が変われば行動が変わる 行動が変われば習慣が変わる 習慣が変われば人格が変わる 人格が変われば運命が変わる」
この言葉はアメリカの心理学者のウィリアム・ジェームズが残した言葉で、多くの著名人やアスリートも影響を受けた言葉です。青年会議所では、意識の醸成を即実践として行動に移せる機会を得ることができます。
 一歩を踏み出す勇気の魂を磨くことで、今までの自分の意識を変え、待っているだけではなく、規律ある行動と自ら機会を得るための行動を起こしましょう。意識と行動が変われば、人のために送る人生に喜びを感じることができ、自分の運命をも変えることができるのです。自分の魅力を磨き輝くための修練を重ね、研ぎ澄まされた魂を携えた私達が集うことで西宮青年会議所の組織の発展に繋がるのです。ともに力を合わせ、西宮青年会議所を、まちに必要とされる団体へと昇華させ心豊かな西宮を築いて参りましょう。

まちづくり

近年、世界経済のグローバル化が進む反面、国内では貧困や経済的格差の拡大、環境問題といった社会問題が深刻化しています。私達は様々な社会問題に取り組み、解決の一翼を担うために企業や私達一人ひとりが、より持続可能な社会の実現に向けた責任を認識し、まちづくりを展開していかなければなりません。
 私達は、青年会議所運動を通じて社会問題に取組むために、私達の暮らしを見つめ直し、自然環境を守り、地域に根ざした地産地消の運動を進めて参ります。生産者の支援や啓発活動が地域の活性化に繋がり、自発的に行動を起こす市民や各諸団体の交流が活発に行われることで、さらなる西宮の発展につながると考えます。
 青年会議所は、地域を牽引するリーダーとして、社会の動向や社会問題の解決にむけた洞察力を身に着け知性の魂を磨いて参りましょう。まちが発展するために、地域間の絆を深め、環境に配慮し、誰もが心豊かな西宮を目指したまちづくりが必要です。西宮のまちが持続可能な発展をするために、社会問題の解決の一助となる事業を展開して参ります。

青少年育成

近年、地域との関わりの希薄化や核家族化が進むなか子供達を取り巻く環境が変化し、我が子が可愛いあまり過保護・過干渉といった親が増え、親が全てを決めてしまい、子供達が自分自身で成長をする機会を失っていないでしょうか。子供達の成長には感受性が豊かであるということが重要であり、何気ない小さな出来事に対しても、素直に心が揺れ無意識のうちに小さなことに感動することができるのです。それは、自分が物事をどう感じるかということであり、相手の立場になって相手の気持ちを考えられるということです。子供が自立するために、豊かな人間性と社会性を育み、「豊かな心」を家庭と地域が共に育んでいく必要があります。
西宮の次代を担う子供達が将来に希望を持ち、健やかに育まれる環境を整えるのは、私達大人世代でもある青年会議所が果たさなければならない役目ではないでしょうか。子供達の「豊かな心」を健やかなものとするためには、子供達の感受性を育て、大人も子供達の育成を通じて共に感受性を豊かに持たなければなりません。そして、愛情の魂を磨き、思いやりや感情を大切にすることで、人を愛し育てる力が養われるのです。私達は、子供達の成長を見守る役割を担い、子供達が憧れる行動を示すことで、子供達にとって良き模範となることが重要です。
 西宮は、自然が豊かで子育てに適したまちであり、この西宮で過ごした幼少期の経験はかけがえのないものとなります。この経験をした子供達が大人になったときに、この西宮のまちで子供を育てたいと想うことが、西宮の更なる発展に繋がるのです。
子供達には、この豊かな環境の中で命の尊さや、体験活動を通じて他者を思いやる心を育みます。また、感受性が豊かになることで、優しさや厳しさという愛情を学び、地域のなかで大人も子供も共に成長する事業を実施して参ります。

国際交流

2020年に東京オリンピックの開催が決定し、今後益々グローバル化の波が進みます。多くの日本人は自分には関係ないと無頓着ですが、その中でも世界を視野に入れた意欲の高い人は、達成が不可能だと思われるようなことでも実現可能なビジョンだと捉え、あらゆる場面を成長の機会と捉え既に活動を始めています。私達は、国際社会化が進む厳しい環境の中で力を発揮することが求められます。
この世界規模で目まぐるしく変化する社会で、開発途上国だけではなく、先進国にも環境問題や貧困問題といった様々な問題が生じています。私達は自国や世界の問題に取り組むことで、国際的な感覚を携えた経済人として成長を続けていかなければなりません。
 西宮青年会議所は、マレーシア クアラ・ルンプール青年会議所、香港ドラゴン青年会議所と姉妹締結を結んでいることから、国際交流の機会に恵まれています。私達は、この恵まれた環境を活用し、世界との友情を育み、国際的な社会活動の視野を養い洞察力、分析力、理解力という知性の魂を磨き、自身を高めながら豊かな感性を備え、一人ひとりの行動が世界に影響を与えるという気概をもった経済人として成長して参ります。

地域交流

私達が組織力を向上するためには会員同士を友情という強い絆で結び、力強い運動を展開していかなければなりません。そして、私達が常にこの青年会議所運動に取組める背景には、周りに支えてくれている家族、会社といった多くの方々がいることを決して忘れてはなりません。人は誰しも一人で生きていくことはできません。今、自分が在るのは紛れもなく今まで支えてくれた方々のお陰なのです。私達は、この感謝の気持ちをまちのため、未来を担う子供達のために運動を継続し、行動を起こすことで恩に報いて参ります。
 人は人と関わり合いを持ち、想いを伝え共有することで互いに刺激と影響を受けながら成長します。私達は、相手を思いやり、心の通い合う交流を通じて、最も身近で支えてくれている多くの方々に日頃の感謝と私達の運動を伝えましょう。また、西宮市内にある各諸団体や、同志でもある近隣の青年会議所とも交流を深めお互いに切磋琢磨し高め合い、友情という親和の魂を磨くことで、私達の活動に理解と協力をしてもらい、更に力強く絆を深める活動を展開して参りましょう。

広報渉外

私達西宮青年会議所の運動を市民に広く発信し理解をしてもらうためには、広報活動は欠かせません。今やインターネットを利用した情報は山ほどある中、私達が伝えたい運動が埋もれてしまっていないでしょうか。ホームページ、SNSを利用した広報活動は当たり前となっておりますが、まだまだ有効に活用できていないのが現状ではないでしょうか。これらのツールと共に西宮青年会議所のサポーターズクラブを最大限に活用するとともに、今まで私達が培ってきた各報道機関との繋がりや、西宮市内で私達の活動を支えてくださっている賛助企業との繋がりを活かし、人と人との繋がりから成る直接的なコミュニケーションから構築される広報活動が重要です。
 青年会議所は、意識の変革を起こす団体であります。私達の運動をタイムリーに発信し、情報発信の頻度を高めることで、組織の魅力を高めて参りましょう。多くの市民や企業に親しみを持ち親和の魂をもって人と人との繋がりを深めることで、私達の運動に対する共感がうまれる広報を実践して参ります。

結びに

私達は、「明るい豊かな社会の実現」という理想を掲げ、運動を展開しています。社会の情勢は刻一刻と変化をしていくなかで、私達は、様々な困難が立ちはだかろうとも、その歩みを止めてはならず、変化を敏感に感じ取り、迅速に行動を起こし地域を牽引し西宮がより良いまちとなるために変革を遂げるのが青年会議所運動です。
青年会議所は、40歳までという限られた時間の中でしか活動をすることができません。ならば、その限られた時間の中、一年一年を本気で活動し40歳で卒業した後も一生涯まちのため、市民のため、未来を担う子供達のために自発的にまちづくりに参画し、西宮の発展のために活動を起こせる行動力と知識、経験からなるJAYCEEとしての魂をこの青年会議所で養っていかなければなりません。
人は本気で物事に取組むことで、その人の魂が心を惹きつける光を放ちます。様々な困難を仲間と共に乗り越え感動を分かち合い、一つの大きな事業を成し得た後に目をつぶると、思い浮かぶのは自分を支えてくれている多くの仲間、家族の笑顔しかありません。その時に初めて自分を支えてくれている人に対して、恩を感じている人に対して最高の礼をもって報いたいという感恩報謝の心が芽生えるのです。そして、その人が放つ魅力という輝きが周囲に共感を生み、その環が大きく広がり一つになることで、地域に変革を生み出す大きな原動力となるのです。今年のスローガンは「勇往邁進~魂磨かざれば光なし~」とし、西宮青年会議所が組織力を向上させ、発信性の高い運動を展開し西宮が心豊かなまちになることを目指して参ります。そのために私達が、困難を恐れることなく勇敢に突き進み、自分が持つ魅力を努力して磨きあげることが自身の成長に繋がるのです。そして、自分自身の才能を輝かせるための「意識の変化」が必要なのです。また、行動に変化を与えるためには、機会を与えられるのを待つのではなく、自ら積極的に努力し行動を起こすことで必ず自己の成長に繋がります。変革を遂げた私達一人ひとりの魅力が一つになることで、西宮青年会議所の組織力が高まり、まちを動かす力となり、誰もが心豊かな西宮の未来を描いて参りましょう。
人には「一霊四魂」というはたらきがあり、生まれながらに知性、勇気、愛情、親和という4つの魂を持っており、この4つの魂を磨き上げることで自身の成長に繋がります。知性とは社会の動向を見極める洞察力、勇気とは困難に立ち向かう心の強さ、愛情とは困難を経験することで得られる思いやりの心、親和とは仲間と共に困難を乗り越え育まれる友情、この4つの魂を磨くことで人は大きく成長することができるのです。
私は、西宮青年会議所での自己の成長を望み入会し、JC活動を続けていくなかで、心の底から感謝をすることは何なのかを学びました。私を成長させてくれた西宮青年会議所の発展のために、西宮のまちのため、未来を担う子供達のために人生を懸けてJAYCEEとしての魂を携え、恩を報いていきたいと思います。今一度、何のために西宮青年会議所に入会しJC活動をしているのかを見つめ直し、自分を変え成長したいと求め魂を磨くことで、人生そのものが変わるのです。その機会を自ら手にし、自身の成長に繋げることができるのがこの西宮青年会議所なのです。志を同じうする仲間とともに他者を思いやる豊かな心を持ち、自己の感性を研ぎ澄まして社会で何が必要とされ自分に何ができるのかを感じ取り、そして、勇敢に自発的に行動を起こし、己の魂に磨きをかけて参りましょう。

勇往邁進
魂を磨き人のために生る光り輝く人生であれ。